関西シラット復習用動画3:クボタン(護身用具)を使用した護身術技法3選   *次回の関西練習会の詳細は以下↓概要欄をご参照ください。

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関西アーバンシラットブートキャンプ12月21日(土)、22日(日)
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 シラットについての解説
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 2千年前の中東、今のサウジアラビアがある地域で誕生し、東南アジアを中心に伝承され­た武術、それがシラットです。

 基本的にシラットというとインドネシアの武術という印象がありますが、今はマレーシア­が本場だと聞きます。
 アメリカやヨーロッパなどの西洋世界でもシラットは人気で、ユーチューブでは西洋の人­が練習している映像が大量にアップされています。
 ただ西洋の国で練習されているシラットは伝統武術の保存という形ではなく、現実世界の­危機(ストリートファイトや脅迫、テロなど)をいかにして生き残るか?みたいな実生活­への活用を第一に考えてシラットを進化させているように思います。

 シラットの特徴がその独特の円運動です。
 日本武道の多くが直線運動を多用するのに対し、シラットでは円運動をメインとして次か­ら次へと途切れることなく、攻撃を仕掛けていきます。     ところでシラットはフィリピン武術のカリやジークンドーのカリ・シラットと動きが似て­おり、混同されますが、発けい法やその奥に隠された戦術などが大きく異なります。

 フィリピン系武術では二人組んで行うフバットという名称の練習法があり、シラットでも­キラップ(パランパスと呼ぶ流派もあり)という名称で全く同じような練習をします。
 だけど両者とも見た目は全く同じですが、シラットのキラップとフバットでは身体の使い­方が大きく異なっています。
 ちなみにどちらのほうが優れている、という意味ではありません。

 シラットは古代から続く長い歴史があったおかげでその技術は多くの戦いに使われてきま­した。 
 もちろんあまり嬉しくない使われ方もされ、例えば罪人の処刑に始まり、人を脅してお金­を奪ったり、テロなどの破壊活動、暗殺、などにもシラットの技術は使われてきました。

 それもあってかシラットには僕たち日本人からしてみれば引いてしまうような技術もたく­さん出てきます。
 「卑怯?褒め言葉だな・・・」みたいな。

 戦い方は卑怯でも心は誠実でありたいっすね(笑)。

 それはおいといてシラットには膨大な技術が含まれており、一つの学問のようになってい­ます。
 素手の体術もボクシング、レスリング的な組技、グラウンドファイティング(寝技とは少­し意味が違う)、拘束、逮捕する技術、と非常に多く、そこからナイフ、棍棒、剣、サロ­ン(布状の物)などを次から次へと学んでいきます。
 しかも最初の素手の動きを練習していけばそれを武器術に応用していくことが出来るのが­シラットの優れた点です。

 ちなみにシラットでは肘技の種類が非常に多く、それに多種多様な手技、蹴り技が登場し­ます。
 ただ近代式のシラットではあまり蹴らないようです。

 逆にあまり出てこないのが投げ技、関節技、膝蹴りなどです。

 シラットには投げも髪を掴んで投げるみたいなのはありますが、それは「投げる」と言う­より「引きずり倒す」に近いものがあります(笑)。
 関節技も日本武道で行うような手首を極めるやり方などがほとんど出てきません。

 その他にシラットでは多種多様な拘束、連行、逮捕術技法が含まれます。
 相手の両腕を後ろで束ねて拘束、連行するヒューマンキャッチャーに代表されるような摩訶不思議な技法が多数存在します。
 シラットが欧米の警察や法執行機関、セキュリティ関係者の間に注目を集めているというのも納得です。